「かめのぞき」とは?~話芸のことば探訪~
知っているとちょっと自慢できるかも知れない言葉である。
梅亭金鵞(ばいてい・きんが)作の滑稽本『妙竹林話七偏人』に、次のような台詞がある。
「自己(おいら)と下太公(へたこう:人名)が、瓶覗(かめのぞき)か何かの手拭を眞深に冠(かぶ)つて顔を隠しノ」
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知っているとちょっと自慢できるかも知れない言葉である。
梅亭金鵞(ばいてい・きんが)作の滑稽本『妙竹林話七偏人』に、次のような台詞がある。
「自己(おいら)と下太公(へたこう:人名)が、瓶覗(かめのぞき)か何かの手拭を眞深に冠(かぶ)つて顔を隠しノ」
梅亭金鵞(ばいてい・きんが)作の滑稽本『妙竹林話七偏人』三編の序文を、鶴亭秀賀(かくてい・しゅうが)という人が書いているが、「自分はここに序文を書くほどの者ではないけれど……」と謙遜して、
「僕(おのれ)も雜魚(ざこ)の大魚交(ととまじり)、韶陽魚(ごまめ)の齒怒(はぎしり)端書を、人並らしくも述ぶるに南(なん)。」
A 二重枠に入った文字を枠A→枠Hの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう? 答えは、今号の記事中から出題しています。
B 解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
滑稽本『妙竹林話七偏人(みょうちくりんわ・しちへんじん)』(梅亭金鵞=ばいてい・きんが作)では、例によってヒマをもてあました江戸っ子たちが、暇つぶしに酒を飲んだり、茶番を企画してウケを狙い、しくじったりする。
落語でも講談でも、主人公はしばしば道に迷う。それが吹雪の中だったりするといけない。瀧亭鯉丈(りゅうてい・りじょう)作の滑稽本『滑稽和合人(こっけい・わごうじん)』の中に、
「イヤモウ此(この)節は火が何よりの御馳走」
というセリフがある。これは真冬の場面でよく耳にするきまり文句だ。
落語では、名歌をもじった迷歌が引用されることがある。『掛取万歳(かけとりまんざい)』や『狂歌家主(きょうかいえぬし)』といった歳末ものの噺に出てくる、
「春浮気夏は元気で秋ふさぎ冬は陰気で暮れはまごつき
(はるうわき なつはげんきで あきふさぎ ふゆはいんきで くれはまごつき)」
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「たじれる」という動詞を、江戸時代末期の戯作に見かけることがある。辞書類をみると<イライラする>ことらしい。以下は、『妙竹林話七偏人(みょうちくりんわ・しちへんじん)』という、梅亭金鵞という戯作者の作品にあるセリフ。この戯作の一部は、落語『禁酒番屋』の素材でもある。
滑稽本『滑稽和合人』(こっけいわごうじん)は、第三編までは『八笑人』と同じ瀧亭鯉丈(りゅうてい・りじょう)の作だが、第四編からは人情本『春色梅児誉美』(しゅんしょく・うめごよみ)で知られる為永春水(ためなが・しゅんすい)が書いた。春水は戯作者として知られる前は講釈師をしたこともあったらしい。この戯作に、次のようなセリフがある。
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パソコンは、サライ世代の生活にも欠かせなくなってきました。ただ、その操作に苦心惨憺という方は少なくないはず。そんなサライ世代におすすめなサポートサービスをご紹介します。
A
二重枠に入った文字を枠A→枠Gの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう? 答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう? 合計でお答えください。
瀧亭鯉丈(りゅうていりじょう)の滑稽本『滑稽和合人』の中に、
「ヘン、人の一寸よりわが身の一尺だ」
というセリフが出てくる。最近ではあまり聞かないと思うが、「人の一寸(より)我が身の一尺」は諺である。
■宮島に泊まろう、そして「嚴島神社」ライトアップ参拝の薦め
夜も暮れた19時すぎ、JR宮島口駅で廿日市市の川本達志副市長さん(当時)と待ち合わせる。青森、高松、下関、大小を問わず、海に向かって開かれた駅は、どこか空港とにかよった緊張感というか祝祭感が漂う。地下道をくぐり、短い商店街を抜けると立派な港がある。有名な大鳥居を見ながらフェリーで10分、挨拶をしているうちに厳島港に着いた。
大特集 2012年の東京案内決定版
東京駅、スカイツリー周辺、神楽坂…
江戸から受け継がれる美と技を探して
東京の今を歩く
巻頭物語 山田太一(脚本家、作家・77歳)
叔父さんの下町
首都誕生物語 竹内 誠(江戸東京博物館館長・78歳)
江戸職人は“粋”を競い、カミの宿る細密工芸を生んだ
【問題】
A
二重枠に入った文字を枠A→枠Gの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう?答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
滑稽本『花暦八笑人』を書いた瀧亭鯉丈という戯作者には、『滑稽和合人』(こっけい・わごうじん)という名の著作もある。こちらも、現存する落語の素材となった作品として知られている。内容は『花暦八笑人』の続編のような感じである。ただし登場人物などの設定は前作とは別のものになっている。
我々は何かのはずみでえらいピンチに立たされることがある。それは昔の江戸っ子だって変わりはない。彼らがしごくのんびりした時代に、プレッシャーも感じず、パニックにも陥らずに生きていたというのは、我々が抱きがちな妄想にすぎないのだ。
前回ご紹介した、江戸美談集というべき随筆集『窓のすさみ』に、次のような逸話がある。
ある殿様がお客を招いて宴を催した。そこへ召し使っている少年が菓子を持って出たが、その袖からぽろりと柿がひとつ落ちた。少年は来客用の柿が欲しくなってつい盗み、袖に隠したのだが、それが来客の居並ぶ座敷で露見してしまったのだ。少年は真っ赤になって、その場で進退きわまった。殿様はすかさず、この少年を叱った。
編纂1300年記念大特集
読み継がれる日本文化の〝源泉〟
『古事記』を読む・歩く・食べる
巻頭言 梅原 猛(哲学者・86歳)
『古事記』が伝える神代の物語は、歴史的事実に基づく壮大な歌物語
A
二重枠に入った文字を枠A↓枠Eの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう?答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
松崎観瀾(まつざき・かんらん)という人(武士であり儒者でもあった)が享保のころに著した(出版はされず、写本で広まった)随筆集で『窓のすさみ』という書物がある。著者が見聞した当時の美談集で、ここに納められたエピソードのいくつかは、講談や落語の原話になっている。また、講談や落語でおなじみの常套句についても触れている箇所があって、話芸ファンにも面白く読める。この本に、次のような話が収めてある。
大特集
平成24年 世代をつなぎ、門出を祝す
正月の作法
巻頭言「正月の正統」
いま改めて問う「正月行事」の意味
佐野眞一(ノンフィクション作家・64歳)
正月にみる「日本人のこころ」
田中恆清さん(石清水八幡宮宮司・67歳)
A
二重枠に入った文字を枠A↓枠Eの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう?答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
今でも、年配のご婦人がたまに使うが、歩くことを「おひろい」という。男性である筆者はいい年になるまでこの語を知らなかったし、以前、筆者の著作を担当してくれた某出版社の女性編集者も、この言葉を知らなかった。女性でもある世代以下の方には欠けている語彙であろうと思われる。これは女房言葉、すなわち宮廷で女性の使う隠語の類のひとつで、尊敬語にあたる。
「ばらがき」という言葉がある。司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』に、新選組の土方歳三の少年時代のあだ名として「バラガキのトシ」というのが出てきたので、「ばらがき」って何だろう、と思って調べた。
【問題】
A 二重枠に入った文字を枠A→枠Gの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう? 答えは、今号の記事中から出題しています。
B 解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう? 合計でお答えください。
デザートブーツやワラビー、ネイチャーなど、数多くの名品といわれる靴を生み出してきた英国の老舗靴ブランド『クラークス』。1825年創業から続く歴史は“足に優しい靴作り”を求めることで築かれ、そして、今なお進歩し続けています。
もうかれこれ22年前になるが、筆者はある雨の降る寒い夜、酔って夜道を歩いていて、行きずりの見知らぬ男にビニール傘で襲われて大怪我をした。傘を持った男でさえそのようにおっかないのであるから、刀を持っている奴なんかがもし現代の歩道を横行していたら、恐ろしくて表を歩くことができない。
筆者はかつて新橋の会社に勤めており、毎朝烏森通りを歩いて通勤していたが、駅の近くに牛めしや朝定食を出すカウンターのみの店があった。その名を「かめちゃぼ」といった。おかしな店名だとは思ったが、由来を詮索(せんさく)する暇もなく、また入って飯を食ってみる機会もないまま何年か経って、筆者は勤めを辞め、「かめちゃぼ」もその後なくなってしまった。今はディスカウントショップがそこに建っている。さて、「かめちゃぼ」とは一体どういう意味だろう。
五代目古今亭志ん生「姫かたり」によると、美女というのは希少な存在で、千人に一人ないそうである。落語や講談で美しい女を形容する文句といえば、まず常套的なものとして、
『サライ』11月号では、紅葉に染まる京都を大特集しています。京都は平安京遷都から今日まで、1200年以上の長きにわたり「都」であり続けています。本特集では、進取の気象に富む“文化の都”京都を、3部に分けて紹介しています。歴史学者の脇田晴子(わきた はるこ)さんが語る巻頭解説では、幾多の災害や戦乱の舞台になりながらも、京都が今尚“文化の都”として在り続ける理由をご紹介しています。
大特集
紅葉に染まる文化の都の過去・現在・未来
今こそ京都へ
巻頭解説
江戸・東京は新しい「政治の府」、京都は平安時代からの「文化の 都」です
脇田晴子(歴史家・77歳)
今こそ京都へ 私の錦繍そぞろ歩き①
伊吹新一(指揮者・86歳) 高雄 右京区梅ヶ畑高雄町 二尊院 右京区嵯峨
【問題】
A
二重枠に入った文字を枠A↓枠Fの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう?答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
物のたとえがひとひねりして「謎かけ」のような洒落になっているような言葉を、落語や講談ではよく耳にする。一度ぽっと聞いただけでは意味が分からないので、演者が「そのココロ」を解説してくれることが多い。
たとえばどういうものかというと、
新橋からゆりかもめに乗ってレインボーブリッジを渡り、台場を過ぎたところで、陸に上がった大きな船が見えてくる。『船の科学館』だ。この博物館が9月30日で閉まるらしい、そんな噂を聞いたので大急ぎで駆けつけた。
●『船の科学館』は建物全体が看板である。
●東京都品川区東八潮3番1号 電話03-5500-1111
10時~17時(月曜定休) 大人200円(9月末までの特別料金)
ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
筆者は大学一年の頃、ドイツ語を履修していた。ちょうど暑くなる時季のある日、担当のS教授が、教室で我々学生に向かって、余談のはずみで「季節はずれなものでも何でも、相手がくれるというなら何でももらっておく」という意味の諺で、
もらう物なら夏でも小袖
落語本にみるあて字クイズ、今度は動詞編をどうぞ。
【問題】下線部のあて字を読んで()内に記入しましょう。
「」内はあて字が使われたネタ名です。
ひとひねりして読んでください!
【例】「口から出まかせ」が流行( )るね……「宿屋の仇討」→答え:「はや(る)」
『サライ』10月号では、日本人の主食である「米」を大特集しています。古来より米は“ひと粒の中に七人の神様がいる”と教訓的に伝えられ、大切なものとして崇められてきました。基礎知識を得て米の正しい扱い方を知ることで、今までよりもっと実りの秋を実感できるはずです。本特集では、日本独自の精神・食文化を形成する上で、大きな役割を果たしてきた「米」の魅力を、4部に分けて紹介しています。巻頭言で民俗学者の岩井宏實(いわい ひろみ)さんは「米は日本人にとって単なる食べ物ではなかった」と語り、過去の絵画や文献から、米と日本人との関係をご紹介しています。
【問題】
A
二重枠に入った文字を枠A↓枠Fの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう?答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
先日、東京・青山の『FIATCAFFÉ』で、FIATの『500(チンクエチェント) TwinAir』を試乗するイベント『FIAT「500 TwinAir」を楽しむ会』を開催しました。『500 TwinAir』は、2011年3月24日に日本で販売を開始。おしゃれなデザインと手頃な価格で人気を獲得しています。
イベントは、サライブロガーをはじめとした「500 TwinAir」に関心のある女性を募り、自動車生活探検家の石川真禧照さんによる車両の紹介と試乗、モデル・ビューティージャーナリストの中島マコトさんを迎えて「アロマやファッションと「500 TwinAir」の関係」をテーマにしたトークショー、『FIATCAFFÉ』ならではお酒やスイーツを提供するなど、盛りだくさんの内容でした。
録音や録画のない時代の落語はどんな内容だったのかを知りたければ、古書などで昔の噺の速記を読むのが手っ取り早い。
こうした本には、なにぶん昔のことだからあて字が多用してある。落語の速記本に使われるあて字は、その少々無理のあるこじつけ具合がとても楽しい。これが古い落語本を読む楽しみのひとつである。ほんの数例をクイズ形式にまとめました。ひねって読んでください!
語呂合せのスタンダードなものは「大あり名古屋は金の鯱」「その手は桑名の焼蛤」で、前者は「大あり」と「尾張」の洒落で、たとえば「居残り佐平次」などに出る。後者は「食わない」と「桑名」の洒落で、「三枚起請」などに使われている。
語感を整えるための語呂合わせでメジャーなものといえば、
先日、東京・六本木に、メルセデス・ベンツの情報発信基地『メルセデス・ベンツ コネクション』がオープンしました。メルセデス・ベンツに関する情報や各種イベントを行なう拠点として、2012年12月末までの18ヶ月間、期間限定で営業しています。
落語や講談は会話が主体だから、人物間の葛藤は言い争い、つまり悪態の応酬によって表現されることが多い。多彩な罵倒句(ばとうく)が話芸のおもしろさのひとつでもある。その中で洒落・語呂合わせを用いたものというと、たとえば、悪党に向かって善玉の女性などが「この悪党!」と言うと、悪党の方は余裕たっぷりにこう応酬したりする。
悪党も木刀もあるものか
1960年代に登場し、昭和の名機として知られる銀塩カメラ『オリンパスPEN』が、今年の7月にデジタルカメラ『オリンパスPEN E-P3』となってよみがえりました。長年親しまれてきたその小型で軽いボディを継承しつつ、最先端の技術を多数搭載しており、懐かしさだけでなく、写真愛好家も十分に満足できるつくりになっています。
【問題】
A
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B
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大特集
建築史家・藤森照信さんと・サライ・が作った大特集
美と知恵の結晶 日本建築を巡る
巻頭グラビア 嚴島神社 写真/岡本茂男 桂離宮 写真/三好和義
特別対談 日本建築の心
藤森照信(建築史家・64歳)×小川三夫(宮大工・63歳)
屋根にタンポポ、空中に躙口・・・自由な発想と環境調和から創られた
「藤森建築」縦横無尽
落語や講談に出てくる人物のセリフには、時々シャレ(語呂合わせ)を利かせた文句が出てくる。おそらく、昔は一世を風靡した都会の流行語だったのだろうと思われるが、今は辞書のたぐいを調べなければ分からず、そのまま聞き流すはめになったりする。こういう文句というのは、ぱっと通じなければつまらないので、放置しておけばやがて消え失せてしまうかもしれない。それももったいないので、こういう言葉を解説するというのも少々野暮だが、いくつか例を挙げて紹介していこう。
北海道・旭川にある『カンディハウス』は、主に一般住宅やオフィス用の木製家具、特注家具の製造・販売を行っている総合家具メーカーです。インテリアデザインの設計・施工にも力を入れており、日本国内だけでなくアメリカやドイツなどにも販売子会社を展開しています。
『サライ』8月号は、夏を涼しく快適に過ごすための知恵を大特集しています。暑い夏を乗り切るために、古来より日本人は生活全般に、様々な工夫を凝らしてきました。現代にも活用される夏の知恵を「住まい」「衣類」「寝具」「料理」の4つの項目からご紹介しています。巻頭対談では石川英輔さん(江戸文化研究家)と小泉和子さん(昭和のくらし博物館館長)が、エアコンが普及する前の夏の暮らしと、暑さの中で涼感を楽しむ知恵を語ります。
【問題】
A
二重枠に入った文字を枠A→枠Eの順に並べると言葉ができます。それは何という言葉でしょう?答えは、今号の記事中から出題しています。
B
解き終わった盤面で「サ」「ラ」「イ」の入ったマスはいくつあるでしょう?合計でお答えください。
大特集
住まい・衣類・寝具・料理で実践
涼しい夏の知恵『85』
巻頭対談 江戸と昭和の夏の過ごし方
石川英輔(江戸文化研究家・77歳)×小泉和子(昭和のくらし博物館館長・77歳)
特集 第1部
緑化・遮光・送風・音・・・・・・江戸と昭和の暮らしに学ぶ
五感で涼をとる工夫集
国内最高齢に近いブロガーの執筆するブログをご紹介したい。
『気がつけば82歳』というこのブログを執筆するのは、美海さんという84歳の女性。82歳からブログを始めたという。
イギリス・ロンドンで毎年開催される、世界有数の権威を持つワインコンクール、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)に、日本酒のみを評価する部門がある。
2007年に設立されたSAKE部門である。
国内では右肩下がりとされる日本酒だが、輸出量は年々上がる一方だという。
実際筆者も日本酒の蔵元と談話する際に、それぞれの蔵で海外輸出が増えている、あるいは検討している、という話をよく耳にする。
先日、LGエレクトロニクスのタッチタブレット『Optimus Pad(オプティマスパッド)』を体験する、ブロガーイベントを開催しました。
『Optimus Pad』は、ノートパソコン並みの約8・9インチの大画面ディスプレーを搭載し、タッチして操作を行なうタブレットです。タブレットとは、石盤のように使える新カテゴリーのデジタル機器のジャンルのこと。「ポストPC」(=パソコンの次に来るもの)、「インターネット時代に相応しいアイテム」などと、称されている話題の商品です。
4月14日のコラムで紹介した、「大災害を被った石巻で、自然の摂理に生かされた奇跡の酒」が、『希望の光』という名前で発売されました。震災後、壊れてしまったもろみ(酒の元)を冷やす機械を、自分のお子さんと奥さんが行方不明のまま、ひとつ返事で修理に来てくれた職人さんもいたそうです。大変な状況下の中、自分のためだけではなく動かれた多くの人の行為は、思いやりや優しさに溢れていました。
5月9日(月)~15日(日)までの1週間、新丸の内ビルディング7階フロア「丸の内ハウス」の個性溢れる6店舗で、清流の国・岐阜で作られた『岐阜九蔵』の酒を楽しめるイベントが開催されています。参加店舗は蒸し料理『MUS MUS』、『欧風小皿料理 沢村』、『ソバキチ』、バー『ROCK AROUND THE CLOCK』、『SO TIRED ダイニング』、『来夢来人』の6店舗。期間中は岐阜の最高の酒とともに、とろけるような旨味の飛騨牛を使った料理なども楽しむことができます。
『サライ』6月号は日本全国の豊かな「森」を大特集しています。巻頭鼎談では森の仕事に造詣が深い、稲本正さん(オークヴィレッジ代表)、C.W.ニコルさん(作家)、成澤由浩さん(料理人)が、森の魅力を語ります。
これまで経験したことのない出来事に次々と見舞われるなか、ようやく春がやってきました。新緑が芽吹き、花々の蕾がほころび、風景が徐々に鮮やかに染まっていくにつれて、気持ちが晴れやかになったという方も多いのではないでしょうか。
天気のいい日に、花や緑を眺めながら街歩きをたのしみたい――そんな気分の日に、ぜひ立ち寄りたいお店が誕生しました。世田谷区・駒沢公園にほど近いナチュラルレストラン「+green(アンドグリーン)」です。
2011年4月20日(水)に、東京・銀座で『SAKE HALL HIBIYA BAR(サキ ホール ヒビヤ バー)』が開店します。都内で30店舗を経営する『日比谷Bar』が、司牡丹酒造(高知県)、一ノ蔵(宮城県)、加藤嘉八郎酒造(山形県)、酒井酒造(山口県)、吉乃川(新潟県)、文楽(埼玉県)、今西清兵衛商店(奈良県)の7つの蔵元と共同開発した、蔵元酒カクテルが愉しめるお店です。
大津波が襲い町の約半分が消滅するという大被害をこうむった宮城県石巻市。この地で文久元年(1861)創業の平孝酒造の人気ブランド「日高見」は、気品ある伸びやかな酒質で、地元はもとより東京の高級料亭や、寿司店などでも評判の酒だ。
『サライ』5月号は日本全国37か所の花の名園を大特集しています。巻頭鼎談では江尻光一さん(園芸研究家)、今森光彦さん(写真家)、珠寶さん(慈照寺花方)が、それぞれの視点から花の魅力、命あるものと付き合う心得を語ります。
「加賀市に会えてよかった」と思えることを紹介する最終回。今回は歴史以外の誇れるところをまとめてみた。
このたびの大地震、津波のために、原子力発電所の事故のために被災され、避難されている方々にお見舞い申しあげます。
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申しあげます。
土地の再生を衷心より祈念しています。
東京のライフラインがいかに皆様に支えられてきたかを思い知っています。
いま誌面でなにができるか考えています。
(サライ編集部副編集長・井本一郎)
『サライ』4月号は春に巡る“古寺”を大特集しています。巻頭インタビューでは、五木寛之さん(作家)が、「日本人ほど宗教的な国民はいないと思う」と語り、現代の社会改革を遂行するために仏教思想がいかに重要かを説いています。
青首ガモ(野生マガモ)を使った、正真正銘の「じぶすき」と「しょうが焼き」。野生ガモは江戸時代・旧大聖寺藩(現・石川県加賀市)から受け継がれる伝統猟法で捕られた冬の味覚の王様だ。加賀市内の鴨料理店『山ぎし』などで食べられる。冬季はなんと、取り寄せもできる。
『サライ』3月号は、日本の首都である「東京」を大特集します。京都の東にある都として名付けられた東京は、古くから変わらぬ風景を残しつつ、年々歳々新たな魅力を醸しています。今号では、江戸時代から平成までの東京の風景と、世界に誇りうる食の楽しみを、3部にわたりご紹介しています。巻頭エッセイでは作家の浅田次郎さんが、これまでの18回にわたる転居が全て東京都内であることを明かしています。東京都民で在り続けた理由と離れられない東京の魅力を語ります。
宮古島の砂山ビーチには白い砂浜と青い海、イメージどおりの南島の風景が広がる。だが、宮古の原風景でもうひとつ忘れてはならないのが、随所に点在する祈りの森「御嶽」である(御嶽は聖地のため撮影をしませんでした。ご興味のある方は「サライ1月号」のバックナンバーをご参照ください)。
おいしいものを食べて、お酒をたっぷりいただくことの多かった年末年始。すっかり胃腸が疲れきっている人も多いのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、そんなときにぜひ訪れたいお店。杉並区・西荻窪の閑静な住宅街の一角にある『玄米菜食 米の子』です。
『サライ』2月号は日本一の茶人と称された“千利休”を大特集しています。巻頭対談では、熊倉功夫さん(歴史学者)と筒井紘一さん(京都造形芸術大学教授)が、「佗び」の大成者である利休の足跡と魅力について語ります。
先日、東京・青山にあるギャラリー&ダイニング「Rin」にて、ブロガーイベントが行なわれました。「Rin」は、伝統工芸品などの地域が誇る商品・商材を、広く伝えることを目的としたお店です。会場となった2階のダイニングカフェでは、日本全国の旬の食材を日本酒やワインと楽しむことができます。
■1年間ありがとうございました
わたくしたちの仕事は比較的に勤務時間が自由。それは自分の時計を持てない、という仕事の性質に由来しています。編集というのは待つことが仕事で、いったん企画の詳細が決まり取材を終えたあとは、カメラマンの写真の仕上がりを待ち、作家や記者の文章ができあがるのを待ち、デザイナーのレイアウト(ページのデザイン)ができあがるのを待ち、印刷からゲラ刷り(校正刷り)が出るのを待ち、校正者から文字訂正や疑問点が抽出されるのを待ち、色彩を確認する色校正ゲラを待ち、と待ってばかりの仕事です。だから「勤務時間は9時30分~17時30分」、と固定した時間を主張してしまうと、執筆者と印刷会社はそれ以外の時間、すなわち夜中に作業をしなくてはいけなくなる。それよりは、著者が1日かけて夕方に上げた原稿を夜じゅうに整え翌朝には印刷に入稿する、また夕方までに集まった写真やデータ類を夜じゅうかけてデザイン案を練り翌日にデザイナーに渡す、とうように刊行日まで仕事に隙ができぬよう、編集が軟骨のように各工程をつないでゆくほうが効率がよいわけです。
とんかつ、キャベツ、パン。これらがソースによって三位一体となり、えもいわれぬおいしさを生み出すカツサンド。とんかつは揚げ立てがいちばんですが、カツサンドは冷めて味が馴染んだ頃もまた格別。忘れた頃にふと、あのしっとりとパンに染みたソースの香りが脳内に蘇ってきて、むしょうに食べたくなるのです。
渋谷・宇田川町の一角に、パンから手作りするとびきりのカツサンドを提供する喫茶店が誕生したという話を耳にしたのも、そんなときでした。
地域の伝統の技と日本デザインを発見するテストマーケティング・ショップ『Rin』(東京・表参道)では2010年12月10、11、17、18日の4日間、3階のイベントスペースにて、日本酒のイベントを開催。
第一弾は「日本酒とチーズを楽しむ会」、第二弾は 「日本酒で楽しむカクテルパーティー」です。
今回参加したのは第一弾の「日本酒とチーズを楽しむ会」。今回のテーマは、日本産のチーズに日本酒を合わせるというもの。講師は、日本酒スタイリストでもあるテーブルコーディネーター・手島麻記子さん(彩食絢美
www.saishokukenbi.com/ -ダイニングデザイン家元 )と、CPA認定チーズプロフェッショナルの大和田百合香さん。
左はシャトーメルシャン(山梨県甲州市)、祝村ヴィンヤードの一角に並ぶ石碑群。右は同シャトーのワインショップとカフェ
■「シャトー・メルシャン」に日本ワインの黎明期を見に行く
今年2010年の9月1日、山梨県甲州市勝沼町にひとつのシャトーがオープンした。「シャトー・メルシャン」である。
正確にいえば、「旧メルシャン勝沼ワイナリー」を「シャトー・メルシャン」にするため、1年がかりでさまざまな工夫を施したもので、リニューアル・オープンとなる。
しかし、日本のワインづくりの黎明期の姿を生き生きと伝える、産業技術史博物館としての質の高さと物語の豊かさは、新規オープンと呼んでもよいと確信した。日本のワインの原点ともいえる産業遺跡に立ち、その歴史と進歩を目の当たりに体験できるテーマパークとしての完成度にうれしくなってしまった。
『サライ』1月号では神社を大特集しました。巻頭言では、民俗学者の谷川健一さんが、科学の発達などによって神の存在が希薄化している、と警鐘を鳴らしています。尊大になりがちな人間への戒めとして、人がコントロールできない存在を身近に感じることが大切であり、現代人が神社を参拝する意義もそこにあると指摘しています。
「JOY OF SAKE(ジョイ・オブ・サケ)」は、毎年ホノルル、サンフランシスコ、ニューヨークの3か所で開催される、全米はもとより海外で最大の日本酒利き酒イベントです。このイベントは日本酒の美味しさを海外に広めることを目的に、2001年にホノルルで第1回が開催されました。近年は日本食ブームも手伝って毎回1会場で1000人以上を集める大人気のイベントに成長し、今回で10回目を迎えます。
おいしいものに目がない皆さんはこの季節、「そろそろ上海蟹を食べないと」……という気分になっているのではないでしょうか。私ももれなく、そのひとり。そこで訪問したのが、東京・三田にある、ミシュランひとつ星に輝く中国料理店『御田町 桃の木』。『サライ』でお届けしてきた好評企画「男の料理 きほんのき」シリーズでは、何度も料理を指導していただいた名店です。
発売中のサライ12月号では、とじ込み冊子で、「旨いもの取り寄せ帖」が付録いたします。食の目利きが厳選、吟味を重ねた冬の美味を通信販売でお届けします。
『サライ』12月号は書を大特集しています。日本は書の文化を輸入した後、創意工夫を凝らして仮名を発明しました。雅やかな「和様」を生み出した歴史を探り、奥深い書の世界を3部に分けて特集します。
日本は、昔から海外の事物を取捨選択し、独自の文化に昇華させていくことを繰り返し行なってきました。また、器用さ、きめ細かさ、粘り強さなど、ひとつのことを突き詰めていくことを得意とし、日本独自の伝統工芸を生み出し、育んできました。たとえば江戸切子や九谷焼もそのひとつ。これらの製作技術を応用して作られたワイングラスを用いて、日本人の嗜好に合わせて作られた日本ワインを試飲するイベント「日本ワイン×伝統工芸ワイングラスイベント」が東京・表参道にあるギャラリー&ショップ「Rin」(http://rin.smrj.go.jp/)の3階イベントスペースで行なわれました。
足を踏み入れると、耳に飛び込んでくるのは風にゆれる木々と爽やかな水の音。そんな自然の情緒が感じられる『庭のホテル 東京』は昨年、JR水道橋駅から徒歩3分という好立地に誕生した、まだ新しいホテルです。白山通りの一本裏通りに現代的な和の風情を携えてひっそりと佇み、東京の中心部にありながらも落ち着きのある宿として、徐々に人気が高まってきています。客室の心地よさもさることながら、実は館内のふたつのレストランもこのホテルの人気の秘密だと聞き、好評のランチメニューをいただきに訪れてみました。
■採石と精錬所の犬島
わたしたちと同じ時代の空気を吸っているアーティストたちの作品が、暗がりの美術館から飛び出して、青空のもと、大海原の前でのびのびと展示されている瀬戸内国際芸術祭。その会期終了まであと3週間となった。作品が展示されているのは直島、豊島(てしま)、犬島、小豆島、男木島(おぎじま)、女木島(めぎじま)、大島。いずれも淡路島と、岡山県と、香川県にかこまれた瀬戸内に浮かぶ島々だ。
ぜひ行ってほしい。瀬戸内の歴史をあらわにし、それを最前線の美術作品が昇華させる試みだから。
「旅するブラッセリー」を謳う東京・丸の内ビルディング(丸ビル)の『Buzz』をご存じでしょうか。『Buzz』は、“旬産旬消”をテーマに、東京・丸の内に居ながらにして日本各地の逸品食材の料理を、美味しいワインと一緒に楽しめるむことができるお店です。
「パソコンは、どうも苦手」「インターネットで調べろと言われても……」。いま生活の様々な場面でデジタルなことに触れる場面が増えています。なかでもパソコンに苦手意識をお持ちの方は多いはず。そんな方への朗報です。
「サライ」11月号は、日本が世界に誇る古都“京都”の大特集です。伝統文化が現代に息づく京都の魅力を、3部にわけてご紹介します。
巻頭鼎談では、杉本秀太郎さん(フランス文学者、評論家)、森口邦彦さん(染色家、人間国宝)、美保薫さん(『やげんぼり』末吉町店女将)が、『洛中洛外図屏風(舟木本)』から、京都の歴史の深さと文化の重層性について語り合います。「平安京以前から続く清水寺や江戸時代からの二条城が大切にされ、人間も雑多ならば時代背景も層をなしている。それが京都です」(森口さん)
諏訪湖畔に位置する長野県岡谷(おかや)市は、かつて製糸業で栄えた「生糸(きいと)の町」として知られています。豊富な水と乾燥した気候など製糸業に適した自然環境のもと、明治から昭和初期にかけて、全国でも有数の生糸生産高を誇りました。
お茶は、8世紀のころに日本に伝えられたと言われています。文献では、815年に嵯峨天皇の行幸の際に茶が献上されたという記述があり、古くから私たちの生活に溶け込んでいます。たとえばお茶を飲むことを「一服」といいます。その「一服」は、お茶を飲むと同時に、ひと休みしたり、息抜きすることを指します。つまり、お茶を飲む行為そのものが、ひと休みしたり、息抜きすることになるほど、お茶を飲むことは私たちの生活に身近なことなのです。
検索サービスのGoogleにGoogleサジェストという機能があるのをご存知でしょうか。この機能は、人々が頻繁に検索する言葉の組み合わせを自動的に表示し、検索する言葉の入力する手間を省いてくれたり、より適当なキーワードが入力できるように支援してくれるものです。
JR新橋駅に程近い場所にある『食のみやこ鳥取プラザ』。この2階にあるのが、鳥取県の食材をイタリアンで満喫できる『オステリア・モンテマーレ・トットリーネ』です。実は今年、この県は私にとって最も縁のあった土地。出張で4回ほど訪れ、白いかや鳥取和牛など、これまでなじみの薄かった鳥取の美味なる食材にたくさん出合ったのです。そんなこともあって、ぜひ訪れてみたいと思っていたこのお店へ、気軽にたのしめるお昼の時間に足をのばしてみました。
四万十川名物の沈下橋
■大蛇行する四万十川を行く
高知市、梼原町、四万十市―「土佐・龍馬であい博」の3会場をめぐる2泊3日の旅。後半は、四万十川を下り四万十市へと向かう。梼原から西行して四万十川と出会ったあたりで、当地を案内してくださる高知県観光政策課西部観光担当チーフ・岡﨑宏久さんと合流する。
先日、東京・銀座にあるベルギービールの専門店「ベルジアンビア・カフェ アントワープ・シックス」で、サライブロガーとの交流会が開催されました。同店は、世界有数のビール醸造メーカー「ABインベヴ社」が経営する正統派のビア・カフェ。03年、大阪・淀屋橋にアジア第1号店が誕生し、銀座店はその第3号店です。
9月26日、渋谷シダックスホールで開催された、秋を告げる日本酒「ひやおろし」の試飲会に行ってきました。これは中野にある酒販店『味ノマチダヤ』の主催で、参加29蔵の旨い酒を目当てに多くの飲食店関係者やファンが詰めかけました。
この「ひやおろし」とは、冬から春にかけて造られた新酒が、殺菌のために火入れされたあとタンク貯蔵などでひと夏を越し、外気の温度が蔵内の温度と同じくらい(18度を切るくらい)になった秋に出荷される日本酒のことをいいます。
ここ数年、世界的にロゼワインの人気が高まっています。ワインの本場であるフランスやイタリア、スペイン、そしてアメリカでも、ロゼワイン(以下、ロゼ)のおいしさが見直され、いまや白ワインをしのぐ消費量になっています。テレビやワイン専門誌では「ロゼに合う料理特集」が組まれ、一般家庭でも季節を問わず、日常的にロゼを飲む習慣がついてきたようです。
長く続いた猛暑も一段落して、ようやく涼しさが感じられるようになってきました。そんな秋の夜長に、友人夫妻に「おいしい蕎麦を食べに行きませんか」と誘われて出かけたのが、豪徳寺の『あめこや』。「蕎麦屋」という思い込みで訪れたら、お店の前でうろうろと迷ってしまうに違いありません。4年前にオープンした同店の店構えは、まるで蕎麦屋のイメージとはかけ離れたいまどきの“カフェ”。ところが、その手打ち蕎麦の実力たるや、蕎麦通からも一目置かれているほどなのです。
平成20年に改築されたJR高知駅。「くじらドーム」の愛称を持つ。高知産の杉材をクジラのように組み上げたデザインは第7回日本鉄道賞のランドマークデザイン賞受賞。列車到着の音楽は、高知育ちの漫画家やなせたかしにちなんで『アンパンマンのマーチ』。「土佐・龍馬であい博」のメイン会場はこの駅前である。博覧会の展示はNHK「龍馬伝」にちなんだものが多い。土産物は県内全土から集められ充実している。
『サライ』10月号では、遷都1300年の記念行事が続く奈良を特集しています。夏が終わり、静かに色づく秋こそ、奈良の趣を深く感じられる季節。巻頭鼎談では、岡本彰夫氏(春日大社権宮司)、牧野貞夫氏(写真家)、星野知子氏(女優・エッセイスト)の3名が「紅葉の奈良」の魅力を語ります。
8月27日、新宿の京王プラザホテル南館で行なわれた『愛媛の酒を楽しむ会2010』に参加しました。今年で2回目となるこの催しは、愛媛県酒造協同組合の主催で、愛媛県下で日本酒を造る18蔵が参加して、愛媛の地酒と、地元で獲れる海幸山幸を存分に味わってもらおうというものです。
ひさしぶりに高知県を走りに走った。2泊3日で600km。高知県「土佐・龍馬であい博体験ツアー」に参加したのだ。岡豊、桂浜(浦戸)、梼原、四万十、中村、松尾、足摺――筆舌に尽くしがたい体験だった。もっと正確に言えば、筆については全部書いてもいいが、そうするとこの連載を10回やっても終わらないくらいの量になり、舌については何を書いても全部自慢話、嫌味になるから、やっぱり筆舌を尽くしてはいけないのである。旅の本音は、帰宅後に出る。旅を終えてもう2週間もたつというのに興奮いまださめやらず、誓った再訪はいっこうに色あせず固い約束のようにのしかかってくるのはなぜなのか。高知には日本の野生がある。飼いならされた観光地ではなく、行くたびに異なる景色を見せてくれる。まるで源泉かけ流しのような観光資源が今日も滔々と涌出している。
仕事の合間に、銀座で行われた展覧会を訪れたときのこと。一日中、打ち合わせなどが続いて歩き回っていたため、脚がすっかり棒のようになっていました。「どこかでひと休みしたい」と思ったものの、夏休み中の猛暑の銀座、中央通りに面した喫茶店はどこも、冷たい飲みものを求める人、人、人でいっぱい。そこでふと思い出したのが、おいしい日本茶をいただけると聞いていた『茶遊処 銀座 佐人』です。
東京・西荻窪駅から徒歩で10分程、住宅街の一角にひっそりと佇む和食店『たべごと屋 のらぼう』。うっかりすると見落としそうな路地裏にあるにもかかわらず、連日満席という人気店です。骨董街の西荻窪らしさを感じさせる器使いや、季節の花や野草をあしらった盛りつけは、訪れるたびに素敵な感動がありますが、やはり最大の魅力は、店主の明峯(あけみね)牧夫さんが毎日、近隣の三鷹市の菜園で仕入れるという新鮮な野菜を使ったお料理です。

■フェリー廃航の前に海路・伊勢へ
9月30日にひとつのフェリー航路が地図から消えてなくなる。昭和39年にひらかれた愛知県渥美半島の突端・伊良湖岬から対岸の鳥羽を55分で結ぶ伊勢湾フェリー「伊良湖-鳥羽ルート」だ。この航路を愛してやまない。伊勢という神域に詣でるのに、海参詣ほどふさわしいアプローチはないと考えるから。もう少し正確にいえば、東京から伊勢に車で行く場合、高速道路を使うとあくびも出ないほど退屈だが、このフェリーを使えば、とても刺激的なドライブが楽しめるのである。
東京から自動車で伊勢へ行くには、東名高速から東名阪自動車道を経由し、伊勢自動車道を使うのがいちばん早い。でもここで地図を広げてみてほしい。東名というのは由比SAから焼津ICの区間以外はほとんど内陸部を走る。景色も御殿場あたりで少し変化を見せるくらいで、道の駅もないし、集落も人も見えないし、そのへんで止まったりできないし、情報が遮断されたトンネルの中を猛スピードで走らされているような状態が何時間も続く。もとよりトラックのために造成された道路、観光客が物見遊山で走ろうとしても、華などあるはずもない。
そこで今回は、もし運転が好きなら、旅が好きなら、時間があるなら、理解のある同乗者に恵まれたなら、いささか迂遠な道程になるが、気持ちのよい海岸走行と、フェリーでのんびり海風に当たれる、海からのお伊勢参りルートを提案したい。東京を朝出れば、夕方には伊勢に着くだろう。
■あなたの書斎、つくります
「これはまだまだ商売になるかどうかわかりません。夢みたいなものですが」、と河野さんが照れくさそうに話された事業が、「スーパー源氏・書斎設計サービス」だ。
■「POPの神様」から本の楽しみ方を学ぶ
1日1冊本を読む根っからの読書人、三省堂書店成城店店長の内田剛さんは、10年間で3000枚以上のPOP(書店の平台<ひらだい/本の表紙(平)を見せて陳列する台>に立てる「お薦め書き」)を書き、幾多のベストセラーにかかわったという。また、書店員がつくった文学賞「本屋大賞」の創設メンバーのひとりでもある。
http://www.mishimaga.com/hon-asobi/003.html
■新刊書店の老舗『三省堂』との提携
アマゾンでやれたことが、自分たちにできないはずはない。新刊書店で古書を売ってもいいではないか。「お客さんは本が欲しいのであって、新刊か古書か、という区別はあまり大きな意味はない」(河野さん)
■大手の宿命とニッチの居心地
「アマゾン」で本を注文しようとしたとき、もし絶版だったら。そんなときは自動的に古本の在庫と古書店がリストアップされる。こうして新刊と古本が同じ「店」で買えるようになってずいぶんになる。
じりじりと照りつけるような暑さが続くと、体が、みずみずしい野菜料理を欲してきませんか。親しい友人に薦められて訪れたこの店は、『山藤 広尾店』。私の周囲にも愛用者の多い、有機野菜宅配サービスの『大地を守る会』直営の日本料理店です。設立から35年になる同会は、有機栽培の野菜が注目されるようになるずっと前から生産者と信頼関係を結び続けてきました。
寿司、鰻、焼き鳥といえば、外国人たちが真っ先に食べたがる日本の伝統食。『ミシュランガイド東京2010』にも名だたる店が列記されていますが、中でも銀座のビルの地下一階に揃って店を構える『すきやばし次郎』(寿司)と『バードランド』(焼き鳥)といえば、誰もが一度は行って食べてみたいと憧れる名店中の名店です。
■アマゾン上陸前夜
1995年、横浜でひとりの男がちょっとした思いつきを形にした。インターネットを使って、探している古本が手に入ったら便利にちがいない、というアイデアだ。知り合いの古書店にたのまれ、ボランティアではじめたこの「古本検索サイト」は静かにファンを増やし、1996年には、その男が勤めていた一部上場企業を辞め、サイトを事業化しようと考えさせるほどの規模になった。インターネット古書サイト「紫式部」の誕生である。
Yahoo!、Googleなどの検索エンジンで「古書 紫式部」という言葉を放り込むと、運営会社の紫式部が運営する古書検索システム「スーパー源氏」が現れるので、これを選択。「スーパー源氏」のトップページが表示されたら、探している本の書名か著者名、出版社名のどれかを入力する。うろおぼえならわかるところまでの単語でいい。それで、ちゃんと調べてくれる。該当する本があると、北海道から沖縄まで、紫式部が提携する古書店の在庫リストが現われる。
「初版」「復刻版」「帯付き」「シミあり」など、状態と価格を比べて条件が合えば、その本を在庫する古書店に購入の意思を伝える。すると、数日後には振込用紙が同封された現物が届く。今から15年も前のことである。夢のようなシステムだったと思う。
■幸福な楽器、悲しい楽器
6月5日、東京・千代田区の紀尾井ホールで、昨年のサライ大賞を受賞したアリエル・アッセルボーンさんが、「サライ大賞受賞記念」と銘打って、コンサートを開催した。ギターと歌だけで通すソロ・コンサートである。
■神保町に小さな染みがついた
「サライ」編集部がある、東京都千代田区神田神保町は、世界最大の「本の街」といわれる。先日も7月10日発売のサライ「軽井沢特集」のページづくりをしていたら、記者氏が古い雑誌に載った面白い写真を見つけてきた。しかし権利関係がわからず掲載は不可能という。明治20年代の碓氷峠を写した1枚で、馬車鉄道が列になって峠道をのぼり、山の斜面では後の信越本線の碓氷トンネルが掘られている貴重な古写真だった。掲載されていたのは10年以上前の鉄道専門誌なので担当編集者も記者もわからない。こんなときは同じ写真が載る書籍を見つけ、出版元に転載許可を得るのが常道である。心当たりの鉄道専門古書店を2軒ほど回ろうとぶらりと町内に出ると、1軒目にして『さよなら碓氷線』(碓氷線を守る会編・あかぎ出版)という本が見つかり、同じ写真が大きく載っていた。さっそく群馬県にある版元に電話をかけ、転載のお願いをすると、その場で快諾していただき、サライに掲載できることになった。記者氏の資料が手元に届いてからおよそ1時間半で全部解決。もっと喜んでもいいはずだが、実はこうしたことは珍しくない。ここでは当たり前に起きることである。
■永遠の海景
東京に持ち帰ったテープは思いのほか明瞭で、テープ起こしをプリントアウトしたものを読むと、とみさんと仲間の掛け合いがおもしろい。掲載時にタイトルにした「夢も見んほど海が好きや」という言葉も仲間との雑談から引き出された言葉だ。結果として志摩の「ナアナアの時間」に委ねてよかった。追加の資料として、この連載の「その4」で紹介した2冊の本も取り寄せた。
そのうちの1冊、昭和14年刊行『志摩の海女』の復刻本から、海女の一般的な暮らしぶりを引いてみる(一部中略)。
写真は、越賀の漁港。テトラポットの向こうは、海女たちが潜る太平洋。
■自給自足の村
ここはほんとうに太平洋か、どこかの内海ではないのか、と錯覚しそうなベタなぎの海を、漁を終えた海女舟が何艘も北上している。私たちの舟も越賀の漁港に向かった。エンジンの音と海風がこんなに相性が良いものだとは気づかなかった。東西に長い先志摩半島の南側は太平洋、北側はおだやかな内海の英虞湾、舟が帰る越賀は半島西端近くの太平洋側に位置する。海が荒れれば北側の英虞湾に舟を出す、とおっしゃって下さったが、漁は太平洋側がおもしろいようだ。
(写真左/徒人(かちど)をしている、とみさんの親戚の齊藤美穂さん。この日は蛸を捕獲。午餐でこの蛸を茹でてくださった。
写真右/茹でたての蛸をほおばりながら、越賀の豊かさを実感する。美穂さん自身は食べたのだろうか。残りも、わたしたち3人のお土産としていただいてしまった)
■インタビュー危うし
三重県の観光といえば伊勢神宮が南限で、外宮・内宮を参拝し、おはらいまちを遊山したあとは、時間と財布に余裕があれば帰路北上する途中松阪で下車、すき焼きを堪能し松阪木綿を手に入れて名古屋や大阪経由で家路に就くのが常套とされる。しかし、伊勢からさらに南に下りて志摩半島に入ると、そこには「天然の三重」というより「手つかずの日本」が横たわっている。多彩な生物を育む複雑なリアス式海岸、入江ごとに現われる小さな漁港、漁港の後背地に軒を寄せ合う集落、切り立った岬から見晴らす海景色、半島の高地を覆う深い森、希少な平地を利用した小規模な田畑、高地の展望台から見遥かす水平線の落日、これらは好き嫌いは別として日本らしさを形づくる定番の要素だ。志摩半島は食においても豊かこのうえない。安乗(あのり)フグ、宝彩海老(数百グラムもある巨大車海老)、さざえ、黒アワビ、鯛、どれも天然ものが、店を選び予約さえしておけば食すことができる。忘れてならないのは豊富な食材の一部は伊勢神宮125社の神々の食事、御饌(みけ)の食材でもあること。志摩の海や野の幸をいただくことは神様と共食することにも通じる。
■海女(あま)の話が聞きたい!
「いよいよ今週末ですね、4月3日土曜日、よろしくお願いします。名古屋から近鉄特急で11時に鵜方(うがた)に着いて、そこからレンタカーで向かいますから、11時半には越賀(こしか)の漁協前にうかがえると思います」
「何人で来るの」
「記者とカメラと私の3人です」
「昼ごはんを食べたらいかんよ、手こね寿司作っとくから」
名古屋市錦にある娯楽の殿堂「第五錦ビル」に27年にわたって店を張っていた、バーのオーナーが亡くなった。お店の名前を「リフレイン」という。バーといってもバーテンダーがいるわけでもなく、名物カクテルがあるわけでもない。L字型のカウンターにスツールが10数脚、日が暮れて家に帰りそびれた雀やら、ヒヨドリやらが正気を取り戻すために羽を休める止まり木のような店だった。カウンターの上には大ぶりの常滑焼の壺がでんと置かれ、たまに開店より少し前にドアを開けると、凛と和装したオーナーのOさんが壺の上でその日の花材と格闘していることもあった。カウンターの内側にはOさんと、女子大生かOLか、その時々のお手伝いの娘さんがひとりの、2人で店を回していた。
『幻の日本酒』とは?
日本酒の特集などで、幻という表現がよく使われますが、実際には結構飲めたり、手に入ったりするものは多いようです。ところがここで紹介するものは、絶対本数が極端に少ないため、造る前から買い手が決まっていたり、発売した途端に売切れてしまい、人の記憶にしか残らない本当に幻の酒。日本酒にもロマネコンティーはあるのです。
城山さんと歩いた父・母たちの世代
撮影した写真を全部並べて、1ページずつ誌面をつくっていく。「サライ」は先割(さきわり)という方法で誌面をつくる。まず、担当者が見開きごとの大きな見出しを決め、そのテーマに沿うよう写真を並べていく。担当者が考えたページ構成と写真の流れを、編集長と副編集長を交え、唐突だったり不足している視点はないかを修正しながらデザイナーに手渡す。デザイナーは写真に大小をつけ、文字や罫線にさまざまな技巧を凝らし、編集が「おおっ」と唸るようなページデザインを出力して届けてくれる。この段階の本文と写真説明文はすべて○○○○○○○と、○印で表わされている。この割り付けを記者に送り、最後に記者はこの○○○○○○○を埋めていく。先に「割り付け」(レイアウト、デザインともいう)をして、あとで原稿を書くから、先割りという。
小さな取材秘話
元・新潮社の梅澤英樹さんは『落日燃ゆ』のほか、城山さんのヒット作品を何冊も手がけた文芸編集者。とくにA級戦犯・広田弘毅の実像を描いた『落日燃ゆ』は、今日も城山さんの代表作として書店の棚から切れることはない。当初このタイトルは著者本人と意見が合わず一度は決裂したという。城山さんが提案したタイトルは『自ら計(はから)わず』。作品が発表された昭和49年は田中角栄の全盛期。権力と金脈が大手を振って闊歩する風潮のなかで、広田の生き方「猟官や金儲けを自ら計らうことなく、必要とされる時と場を待つ」を直球に反映させたものだった。これに対し、『落日燃ゆ』を提案した梅澤さんに、「僕には意味がわからない」とぽつんと漏らしたという。
50年もつづいた同人誌「クレトス」の仲間たち
名古屋取材で忘れがたいのは、城山さんが1954年、27歳のときから2005年、77歳になるまで50年にわたって参加していた文芸同人「くれとす」の國司通(くにし・とおる)さんにお会いできたことだった。
「サライ 城山三郎特集号」(2008年2月21日号)の思い出
サライに異動してきて5年、たった一度だけ入稿中に落涙してしまったことがある。「サライ」2008年2月21日号「城山三郎の生涯に学ぶ」の最後の段落の原稿を読んでいたときのことだった。
■テレビ、ラジオに天才の音楽は流れない
アルゼンチンのラジオは古い音楽をいつもかけている。なんでいつも同じ音楽をかけているんだろうと思う。「われわれは変わらないんだ!」そんなふうにみんながそこに残ろうとしているみたいね。アルゼンチンは工業の国ではなく農業を輸出する国。林檎を育てたり、牛を飼ったり、気質もガウチョ(カウボーイ文化)だね。土と香りに触れている生活が残っているから古いものに残りやすい側面もある。でも人々をそこにとじこめているのは、マスメディアが悪いと思うよ。
だから私はマスメディアとは距離を置きたいと思っている。『サライ』はちがいますよ(笑 上写真は、若き日のアリエルさん)。
■6月5日(土) アリエル・アッセルボーンさんのコンサートへ行こう
第8回サライ大賞を受賞したアリエル・アッセルボーンさんの受賞記念コンサートが、6月5日土曜日、東京の紀尾井ホールで開催されます。この日のための新曲も用意されているそうです。ぜひ聴きにいらしてください。
■街道に浮かぶ都「奈良」
以前から気になっている1本の有名な直線がある。和歌山県南端の潮岬から、福井県の小浜に1本の線を引くと、ほぼその線上に、南から熊野本宮、飛鳥浄御原宮跡、藤原宮跡、平城宮跡、平安京跡、そして小浜の神宮寺が乗る。東大寺修二会と小浜の送水行事をセットで考えていたときは、たとえば忍者につながるような山の民による、潮岬から小浜までの南北の大街道を空想したいと思った。実際には潮岬と小浜を1本で結ぶ街道は実在しないが、そこに山びとたちが自由に往来するネットワークを想定したかった。だが五来氏の文章を読んだいまは、若狭~奈良を直接結びつける根拠がなくなってしまった。素人が思いつく壮大な構想というものは、所詮意気地なしである。
■<若狭―大和>地下水路伝説と「お水送り」
お水取りこと東大寺・修二会は、毎年3月1日~14日の2週間にわたって、綿密なスケジュールのもとで執行される。とくに第12日目(つまり3月12日)は、「お水取り」という通称の由来となった若水汲みの儀が執り行なわれる。午前2時ころ、登廊からの入口と逆の南側の扉が開き、神主の装束をした人たちが桶をかついで本尊に供える香水を汲みに二月堂下の閼伽井に下ってゆく。内陣からは外の様子は見えないが、外では法螺貝や雅楽が華麗に響き渡る。ほら貝、神主装束、雅楽、読経……いったいいつの時代のどこで起きていることなのか。
この「お水取り」そのものの由来もわからない。近年よく語られるのは、次のような物語である。
■松明にご利益は、ほんとうにないのか
3月12日、通称「お水取り」第12日目の午後7時すぎ、タクシーを大仏殿裏で降り、そのまま直進すると二月堂の下に行き当たる。お水取りの期間、タクシーは堂下まで入れず、規制線から10分ほどの距離を歩くことになる。
■「お水取り」の全貌を知る、昭和の名著
昭和60年に刊行された『東大寺お水取り 二月堂修二会の記録と研究』は圧倒的な書物である。外箱付き帙風函入り本文288ページ、引き出し10ページ。初版は、1万9500円と高価だったが、現在は普及版(5775円)が刊行され、手に入れやすくなっている。
本文はゆるやかな3部構成となっていて、第1部は、80ページのオールカラーで、参籠する練行衆(14日間、厳しい行を担う僧たち)が日常で使う火を別にし、精進生活に入る別火坊と本行までの準備一切、本行第1日目から破壇、満行、涅槃講にいたるまで、小学館の社員カメラマン品田佳彦が10年間で撮影したおよそ8000枚のフィルムから厳選した写真をもとにルポルタージュする。
■「お水取り」と称される儀式
さて、お水取りである。あとで詳しく記す『東大寺お水取り 二月堂修二会の記録と研究』(小学館、1985年)という一大書物に載る宗教学者・中村元氏と北河原公典氏の文章から、まほろば検定教科書ふうにまとめると、お水取りとは、次のような行事となるようだ。
■気がつけば、リュックがまだ空だった
短い1日が終わりつつある。藤森さんの文章に導かれて朝いちばんに新宿を発って、昨年訪れた尖石の風景を思い浮かべながら、小林先生に平出遺跡を案内していただき、そのまま和田峠へ。これら3か所は諏訪湖を中心にちょうど半径15キロメートルの円軌道上にある。5000年前には一度も諏訪湖に降りずに往来できる道で結ばれていたかもしれない。
今回は、実際に「ツイッター」の始め方をご紹介します。
用意するのは、インターネットに接続できる環境と、メールアドレスです。インターネットに接続できる環境とは、パソコンなどの機器と、プロバイダーなどと契約した回線のこと。インターネットやパソコンなどの世界では、「パソコンが使える環境」「外出先でもインターネットが使える環境」といったように、その目的(例:インターネットにつながる、パソコンが使える)ができる状態のことを指して“環境”と呼びます。頻出する表現なので、覚えておいてください。
少し話は逸れましたが、要はインターネットが使える状態なら大丈夫です。『WEBサライ』をご愛読いただけていれば問題ないはずですので、ご安心ください。
■「かもしかみち」から「みやこみち」へ
平出遺跡からじつはもうひとつ、貴重な遺物が出ている。
「昭和22年の調査で、ここから平安時代と思われるめずらしいものが見つかったんです」
この年の発掘は小規模ではあったが、平出には縄文から平安時代まで、途中数百年の断絶をのぞき、連続して人が住んでいたということが明らかになったと小林先生(詳しくは、前回参照)から教わった。平安時代とはずいぶん時代が下がる。縄文5000年の悠久に比べれば千年前の遺跡など、平城京の奈良、平安京の京都、都の本家に任せておけば十分のような気もするが。
■『かもしかみち』を生きる
藤森栄一氏の孫弟子にあたる方が、木曽街道の東の起点、信州塩尻市の平出(ひらいで)博物館の館長をされていると聞き、『かもしかみち』を手に、会いに行った。
塩尻といえば日本ワインの銘醸地。ワインの仕事でお世話になっている塩尻市のTさんの紹介で博物館に電話をすると、すぐ館長が出られて、「それなら博物館ではなく、遺跡でお会いしましょう」、そう言ってくださった。
小林康男さん、60歳。『かもしかみち』の解説を書いた明治大学・戸沢充則氏の教え子であり、藤森氏の孫弟子にあたる(上写真は、平出遺跡を案内中の小林康男先生)
小林さんが館長をつとめる平出博物館は、茅野市の尖石(とがりいし)遺跡とならんで縄文の出土品が数多く出ている平出遺跡のそばに立つ。
平出遺跡が、規模の大きな縄文から平安時代にかけての集落として注目され、本格発掘にむけて準備室が設置されたのが昭和24年、当時、弥生時代の大規模遺跡として全国に名を馳せた静岡県の登呂遺跡発掘の2年後のことである。
■「野獣たちの歩む人知れぬ路」へ
1冊の本を手に西へ向かった。本の名を『かもしかみち』という。今をさかのぼること5000年もの昔、八ヶ岳をとりまく高原地帯には個性あふれる土偶をつくった縄文の人々が暮らしていた。かれらはどういうわけか里に下りることなく、高原でムラを営み、けものみちを自在に行き来しながら猟で仕留めた獲物や、採取したドングリやトチなどを食み、自然の一部となって暮らしていた、らしい。
そんな縄文人の姿を忘れがたい文章でまざまざと見せてくれた人がいた。考古学に命をささげた藤森栄一という人である。
岩のようにごつごつしながら底光りする美しい文章。けれども思索の対象が縄文から現代人に向けられると岩の塊は壊れ、剥片となった鋭利な批判は書き手自身をも切り裂くかのごとく容赦がない。この質感、なにかに似ている。黒曜石とはこのようなものではなかったか。
『WEBサライ』の豪華プレゼント企画にご応募いただきありがとうございました。おかげさまで、たくさんの方からアクセス、ご応募をいただきました(当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます)。
■サライってなんだ
日本テレビ「24時間テレビ」の放送前日になると、毎年きまってアルバイトの学生君にこう注意をうながすことにしている。「明日は何件か問い合わせがあるよ、サライってどういう意味ですか、ってさ。答えられるようにしといてね」。
放映日の翌朝、たまたま席で仕事をしていたりすると、やっぱり電話が鳴って、学生君が見えない相手に向かってたどたどしく説明をしている。「ほんとにそういう意味なの、ボクちゃん適当なこと言ってないよね」、背中で聞いているほうが心配になるくらいたどたどしい。ところが最初の電話で上手に説明ができて、相手が納得してくれたばかりか感心などしてくれたりすると俄然自信が出てくるものなのか、もう3本めくらいになると受話器を取る手に迷いなく、「はい、はい、それでしたら、ペルシャ語で宿という意味です。そうなんです、サライはペルシャ語です、ええ、宿、ペルシャ語で宿という意味なんです」と、声に脂がのりきって、聞き手のお腹が張りそうなくらいの勢いである。しかし――。
世界は「日常」の風景で溢れてる
一人ひとりの、愛すべき人生
登場人物は世界中の60歳。舞台はいつもの風景。台本や演技は一切なし。そして、主人公は貴方の心。「グローバル・ビジョン」、こんなドキュメンタリー番組を、ずっと待っていた。
ドキュメンタリー番組「グローバル・ビジョン」の放送テーマ「世界の60歳」には、いまを生きる世界中の人々が見せてくれる、日常の風景が描かれています。
今回、WEBサライでは「世界の60歳(Part2)サンプルDVD」を抽選で100名様にプレゼントいたします。(※ 募集は終了いたしました。たくさんの応募ありがとうございました。)
12月12日公開の映画『ジュリー&ジュリア」公開を記念し、英語料理教室NIKI’S KITCHEN(http://www.nikikitchen.com/)キャシー先生の教室(料理内容は未定)へ、1組2名さまをご招待します。
キャシー先生の2月~4月に開催される教室で、当選した方のご都合の良い日程に合わせていただいてのご参加になります。(※ 募集は終了いたしました。たくさんの応募ありがとうございました。)
宇宙の謎を解く最先端の科学から、環境エネルギー分野に関する新たな技術が生み出されています。
世界天文年2009日本委員会公式イベント「宙博2009」は、日本が誇る科学技術の最先端と、そこから誕生する環境エネルギー革命にスポットを当て、各種の講演・展示や親子で参加できるワークショップなどを通して、最先端の技術をわかりやすくお伝えするイベントです。
今回、WEBサライでは「宙博2009 チケット(2枚セット)」を抽選で20組40名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。(※ 募集は終了いたしました。たくさんの応募ありがとうございました。)
静謐な空間で名作を眺め、著名建築家設計の館内を散策、手入れの行き届いた庭で寛ぐ--本日発売の『サライ』12号では、身近にある「知」と「安らぎ」の場所である美術館の楽しみ方を特集しています。
11月はIRB(国際ラグビーボード)より、ウインドウマンスとして、国際試合を行うことになっており、本年は、カナダ代表と対戦することとなりました。
対戦相手のカナダ代表とは、2007年、フランスにて行われました「ラグビーワールドカップ予選プール」にて、試合終了間際にトライ、コンバージョンを決め、同点となった試合以来の対戦となります。
本大会は、日本代表にとって、当時の決着をつける戦いとなります。
今回、WEBサライでは「リポビタンDチャレンジ2009 日本代表 対 カナダ代表 自由席 チケット(第2戦目 東京)」を抽選で20組40名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。(※ 募集は終了いたしました。たくさんの応募ありがとうございました。)
「ゴルフが少しでも上手くなりたい、いや絶対上手くなってやる!」と思っている皆様へとっておきのニュースです。
―『フェニックスゴルフアカデミー』が贈る、夢のような4日間のゴルフレッスンプログラム―
『フェニックス・メソッド』が
誕生しました!
毎年、タイガー・ウッズを始め、世界のトップ・プロが参戦し、白熱した戦いが繰り広げられる『ダンロップフェニックストーナメント』。その会場となるのが、宮崎県にある『フェニックスカントリークラブ』である。このゴルフ場は、『フェニックス・シーガイア・リゾート』と呼ばれる一大リゾートの中にあり、まさに全国のゴルフファン垂涎のゴルフ・リゾートだ。この秋、実践プログラムに沿った質の高いレッスンを受けられる『フェニックスゴルフアカデミー』では、トップレベルのインストラクターによる長期滞在レッスンのプログラムがスタート。その魅力をご紹介しよう。
今日は朝から日本全国、いえ、世界中、日食一色です。『サライ』編集部のある東京・千代田区は残念ながら曇り空。日食ショーを満喫できる条件ではなかったのですが、小学館本社ビル屋上から、うちのアルバイト福島啓太君(20歳)が部分日食の写真撮影に成功。彼の愛機、キヤノン「パワーショットG10」を4倍ズームにして撮影できたそうです(写真の右側の黒い部分は建物の一部です)。適度な雲り具合で、ちょうどよかったのかも知れません。
サライ誌創刊から続く人気連載「サライ・インタビュー」に登場した約400余名の発言から、現代人が生きるためのヒントとなる名言・金言を厳選した「千年語録」。
サライ誌創刊20周年を記念して、その千年語録の中から、その1部を抜き出し、上品なスクリーンセーバーを作りました。無料でご利用いただけます。